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形見屋の事件簿

「……わかりました」
数分間悩んだ挙げ句、出てきた言葉はこれだけだった。
男にとって今回の件は、そう簡単に引き下がれるほど軽いものではないのだが、ここでこれ以上言葉を並び立て説得を試みるより、一旦引いて出直した方が得策だと判断したからだ。
「そのワインはお近づきのしるしに差し上げます。ですから、もしもあなたの気が変わるようなことがあったなら、その時はまた、話しだけでもさせてください」
そうは言ったものの、気が変わることは恐らくないであろうことは、黙々とナイフの手入れを続ける形見屋の後ろ姿から容易に想像することができた。
男は大きな溜め息をつき、店の出口に向け歩を進めた。さてどうしたものやらと、今後のことについて考えを巡らせようとした時、ひとつ大事なことを忘れていることに気づいた。
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三月兎

住人:三月兎
2人の子供の育児に追われつつ、なんとかゲームする時間を捻出する毎日。年金もらいつつ、朝から晩までゲーム三昧な老後をおくるのが夢。

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