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形見屋の事件簿

双頭の蛇亭。
冒険者の街、オランの下町に位置するギルド直轄の酒場である。当然ながら、集まってくるのは盗賊や冒険者といった、真っ当な道を踏み外した連中ばかりで、この日も夜中だというのに下品な笑い声や物騒な話題が店中を飛びかっていた。
そんな酒場の一角に、ひときわ人相の悪い男がテーブルの上に足を投げ出すようにして座っていた。細くて冷たい眼差しに、蛇を思わせるような顔つき。皮鎧に小剣。なにより目立つのは、店の照明を照り返すほどに剃りあげられた頭頂部だ。その見事なスキンヘッドを除けば、その男の容姿は街の裏通りを歩けば20歩もいかないうちに出会えそうな、典型的な盗賊風の男だった。
その男は、不機嫌そうに顔を歪めたまま、手にしたナイフを、まるで手品師のような軽やかな指さばきで弄んでいた。
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テーマ : 自作連載ファンタジー小説
ジャンル : 小説・文学

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三月兎

住人:三月兎
2人の子供の育児に追われつつ、なんとかゲームする時間を捻出する毎日。年金もらいつつ、朝から晩までゲーム三昧な老後をおくるのが夢。

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